アオイツキヲミテタ2ndフルアルバム「タブラ・ラサ」セルフライナーノーツとか。
どうも、ふぁずです。
このブログを更新するのは丁度前回のフルアルバムのセルフライナーノーツぶりですね。
今回の春例大祭はありがとうございました。今回も沢山の方に新譜を手に取って頂けて本当に嬉しいです。
そんな新譜「タブラ・ラサ」のセルフライナーノーツや、今回の新譜製作に関する話をしようかと思います。
【コンセプト】
今回の新譜のコンセプトなんですが、そもそも俺はいつも曲のタイトルやアルバムタイトルを予め決めてからそれに合った曲を作るという方法を取っています(最近はそれ以外の方法も混ぜますが)。
今回はフルアルバムを今年の春例大祭で頒布する事は去年メンバーが脱退した直後(去年の春例大祭が終わってから割とすぐ)から既に考えていて、それと同時にフルアルバム製作をしながら新メンバーを探し、加入してもらってそのまますぐ製作に参加してもらおうという考えでいました。
で、そもそも去年脱退したのはギタリストなんですけど「いっそのこと編成をガラリと変えて、ボーカル増やしてベーシスト招き入れてみよう」と決めて実際にそうなりました。
で、この新編成の状態って欠員の出たパートの補填(言い方がだいぶ乱暴ですが)ではない、全く新しいオツキミになった、と思いまして、イギリスの哲学者・ロックが提唱した「タブラ・ラサ」という用語をアルバムタイトルにしました。
「タブラ・ラサ」という言葉の意味はざっくり説明すると、「生まれたばかりの人間はまるで白紙のようで何もなくて、様々な経験をすることによって色々なものを得ますよ」とかいうような考えを指す言葉です。もっと知りたい人はググるか哲学に詳しい人に聞いてみてください。
…で、つまりはアルバムタイトルは今のオツキミの状態を表しているだけなので、曲に関係性があるわけではなく、前回のアルバムみたいにストーリー性重視というわけではないです。
そして、再録が多いですが、これも新しいオツキミを見せるためにあえて再録に沢山挑戦したというわけです。
コンセプト、というか今回のアルバムの意図はこんな感じです。じゃあ次へ。
【各曲解説】
今回はできるだけ一言ずつくらいのボリュームでやります。
Tr.1「Hope」
毎回の話ですが、こういうイントロダクションだけは他と違うノリで、そしていつも「始まり感」のみを考えて作ってます。
Tr.2「City Lights」
多分オツキミの中で一番ドラムが忙しい曲です。
Tr.3「夏のhaze(アプサラス Cover)」
カバー元は同期である、へヴィポップロックバンド「アプサラス」の東方アレンジ曲です。カバーしていて改めて彼らのソングライティング能力の凄さとかを感じました。
Tr.4「仄暗い感情は壮大な渦を起こし妖艶な光を放つが、時を経て許容量を越えてしまえば、衝動的な感情の洪水を起こした後、破滅を齎らす(Rerecording)」
この曲は前のさらに前の編成くらいの時(オツキミが個人サークルじゃなくなった頃)の代表曲的存在ですね。結構細かい部分をいくつも変更しました。新ボーカル水澤もずくがポエトリーをしてくれました。そして新ベーシスト刃緒のゴリゴリのベースもポイントです。
初めてこの曲を世に出したときの音源↓
Tr.5「Afterglow」
この曲は元々1stアルバムに収録するつもりで作ってたような気がします。久々に初期のオツキミのノリのある哀愁漂うけど後半でバーストするアツい曲だと思います。ギターソロがとても長い。
Tr.6「ドラマツルギー(Vocal ver.)」
俺主宰のレーベルのコンピに収録した曲のボーカルありバージョンです。新ボーカル水澤に歌ってもらいました。会社を辞めたくて仕方ない社畜の歌です。
Tr.7「生命の脈動、その裏側には孤独がある。(Rerecording)」
オツキミ第2期の代表曲的なやつの再録です。今回は終盤の展開を大幅に変えたこと、ボーカルと作詞をしてくれたヒナさんが一部の歌詞と、歌い方を変えたことがポイント。
Tr.8「祈りのためのアルモニ(Natsukage Cover)」
カバー元は俺が常にリスペクトしてる名古屋の宅録バンド「Natsukage」の楽曲です。オツキミっぽいアレンジになったと思います。この曲では水澤にポエトリーだけでなくしっかり歌ってもらってるんですが、本当に歌声がかっこいいですね。沢山水澤の歌声を聴いてほしいです。俺は水澤の歌声の良さについて多分5日間くらいは休まず語れるので誰か付き合ってくれませんかね。
Tr.9「呼吸と前髪、ブルーアワー。」
オリジナルのインストです。毎回割とやってるんですけど「ラブソングをインストで作る」という趣味が俺にはあります。
Tr.10「Thanatophobia(Rerecording)」
オツキミの初のCDに収録されてた楽曲の再録です。あの頃よりは迫力は増したかな。
Tr.11「Verbena」
オリジナルのインストです。毎回割とやってるんですけど「ラブソングをインストで作る」という趣味が俺にはあります(二回目)。
Tr.12「Vision」
割とアルバム製作初期から存在してた曲です。途中で入る佐古の美しいコーラスが堪らないですね。
【使った機材とか】
最後に、使った機材なんですけど、バッキングは安いストラトがレスポールで、リードはゼウスカスタムギターのテレキャスかフェンダージャパンのジャズマスかストラトで弾いてます。
音作りは、オツキミ結成時から変わらずLINE6のPOD HD ProXを使ってます。
大体歪みはいつもTS系。そこにノイズゲートとパライコとコンプレッサーを、そしてソロの時にリバーブをかけてます。
クリーントーンは、上のセッティングから歪みを抜いてリバーブを2個か3個かけた状態です。あとはアンプも毛色の違うものを選んでます。
その他気になることとかもしあったら直接聞いてください。
ベースに関しては刃緒に聞くと良いと思います。今回はスクワイアーのプレベとB3n使ったって言ってたっけな。
以上です。これ読みながら新譜を聴くのもいいかもしれないですね。今回の新譜を永く愛してくれたら幸いです。では。